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剣劇『三國志演技~孫呉』感想 [宝塚じゃない舞台など]

明治座で上演された、剣劇『三國志演技~孫呉』を先日観て参りました(^^♪

主に舞台でご活躍されている俳優の荒牧慶彦(あらまきよしひこ)さんが企画、荒牧さんと梅津瑞樹さんがW主演で明治座で上演した公演です。


荒牧慶彦さんは舞台刀剣乱舞で山姥切国広役の方、梅津瑞樹さんは同じく舞台刀剣乱舞で山姥切長義役の方。舞台でもかっこいい殺陣をみせるこのお二人が剣劇をやるという広告を目にして、つい「おもしろそう!二人の殺陣をみたい!!」って思ってチケットをとってしまいました。


期待通り、いや、それ以上に面白かったです!!!

ストーリーはタイトルの通り、三國志の呉に焦点を当てたものでした。孫策が生きている頃の話なので、赤壁の戦いの前ですね。劉備玄徳が諸葛亮孔明を軍師に迎え入れる前の時期、だったとおもいます。なお、私は20年以上前に吉川英治版三國志を読んだことがあります。昔過ぎて記憶が曖昧なので、所有しているマンガ『ねこ戦 三国志にゃんこ』にて三國志のおよその流れを確認したりしています。

話を戻して。
もう公演は終わってしまったので、ネタバレありで感想を書きます。
なお、本公演は、第一部は三國志の物語の劇、第二部は特別御前試合と題したスペシャル殺陣ショーになっていました。


まずは第一部の感想から。

荒牧さん演じる周瑜(しゅうゆ、姓は周、名は瑜、字(あざな)は公瑾(こうきん)、孫策には字の公瑾でと呼ばれる)は孫策(そんさく、姓は孫、名は策、字は伯符(はくふ)、周瑜からは伯符と呼ばれる)、に仕える参謀であり親友でもある関係。強すぎてカリスマ性のある父・孫堅が急死し、その跡を無理して引き継いだ孫策。本当は弱い自分を偽っていて(物語の後半でそれが分かる)、長い戦いの日々の中、そばにいた周瑜さえも気づかないうちに心が壊れて言っていて、ある時に周瑜がそれに気づいて後悔して、そして嘘をつき続けてそばにいて、最後は・・・という、周瑜と孫策の友情(というか恋人?感があったwww)をめぐる切ないストーリでした。主役の荒牧さんと梅津さんが、強くて熱くて優しくて、尊かったです。

孫堅は亡くなった後でも亡霊(孫策にしか見えない)として登場していてスゴ強、太史慈は始め敵だったのにいろいろあって孫策の配下になり強さを遺憾なく発揮、孫策の弟・孫権は弱い自分を認めてて助けてあげたくなるかわいさ、程普・黄蓋・韓当の三オジは最初は孫策に反発するもののだんだんと味方になっていくところが「ありがとう」って感じ、敵の劉表は戦いを好まない人間のできた為政者、劉表の部下の黄祖は復讐で闇落ちした武将かと思っていたらラストでは復讐心がいやされてよかったね、というような登場人物方々でした。

剣劇とうたうだけあって、劇中での殺陣が多いこと多いこと。殺陣はそれぞれのキャラに合わせた戦い方になってて、ストーリーと合わせて面白かったです。出演者みなさま殺陣がしっかりしていて見ごたえがありました。(ただし劇中で殺陣のない劉表を除く。)特筆すべきは太史慈役の早乙女友貴さんの殺陣。荒牧さんが心の中の殺陣の師匠と呼ぶだけあって、すごかった。素人目にも「この人強い・・・!!!」と思わせる十分な説得力のある動きでした。いいもの見れました。


第二部は、程普・黄蓋・韓当の三オジによる前説から。来場者特典の戦張扇(少し硬い紙製)の折り方・使い方、声出しOK、などのことを客席いじりを交えつつ楽しくトーク。私が観た回では、三おじから「周瑜と孫策が筋トレしながら幕の内側で待っている」とふってて、幕が開いたら周瑜は反復横飛び、孫策はスクワットしてました。お客さん爆笑www。「反復横跳びって、筋トレなの??」って突っ込まれて、荒牧さん「いや、なんか思いついちゃって」って笑っていました。

それぞれの夢の中でそれぞれ会いたい人と会えた、剣で手合わせをした、というのが第二部の設定でした。第一幕ラストで周瑜が「亡霊でもいいから(孫策に)会いたい」と言ってたのが叶った、たとえ夢でも会えて剣を交えることができて楽しかった、という感じです。周瑜と孫策の手合わせ以外にも、孫堅・孫策・孫権の親子三つ巴バトル、劉表と黄祖との手合わせ、太史慈と孫権との弟子と師匠のバトル、全員が入り乱れての大乱闘、などがありました。ショーなので「お前死んだよな??」みたいな笑いネタも入れつつ、劉表がお茶をこぼすハプニングもありつつ、アドリブもありつつ、笑いと殺陣と詰め込んだむっちゃ楽しいショーでした。拍手がわりに戦張扇をいて大笑いして、殺陣スゲーと感心して、会場大盛り上がりでした。サイコー!でした。ほんと面白かったです。


第一部も第二部も面白かったです。第一部の劇もよかったし、第二部はひたすらサイコー!フォ~~!!だったし。こんな公演をまたやって欲しいです。呉の後日談またはスピンオフでもいいし、赤壁の戦いでもいいし、巍の曹操か蜀の劉備でストーリやってもいいし。三國志オタクだという荒牧さん、お願いします♪

それにしても、荒牧慶彦さんをおっかけていると、新たな演劇に出会えて楽しいです。昨年末の演劇ドラフトグランプリといい、今回の三國志といい。今後も荒牧慶彦さんのご活躍を追いかければ面白い演劇に出会えそうです。

20240414_剣劇三國志.jpg

追記。
アーガイブ配信にておかわり視聴しました。2回見てもおもしろかった。良い作品でした。
録画だと役者方々の表情が良く見えます。
荒牧慶彦さん(周瑜)と梅津瑞樹さん(孫策)お二人とも熱いお芝居をしてましたね。心病んだ梅津さんのお芝居(まともな時と病んでる時の目が違う!)と、友を優しく思う荒牧さんのお芝居と(悲しくもあざとかわいい)。
玉城裕規(黄祖)の中盤の一人語りのお芝居とかもなかなかすごかった。荒牧さんのほか、梅津さんも玉城さんも、舞台『刀剣乱舞』でなんとなく気になってる俳優さんなんですよね~~。(梅津さんは山姥切長義役、玉城裕規さんは小烏丸役。)
そして、画面越しでも早乙女友貴さん(太史慈)の殺陣は、なんかすごいですね。(←何がどうすごいのかは説明できない。)第2部の殺陣ショーでのネタ、「太史慈~~♡私のために戦って~~~♡♡」って私も画面越しに言いたいwww。だって殺陣がみたいから♡早乙女さんは、次回の舞台『刀剣乱舞』心伝では沖田総司役だそうです。沖田総司・・・似合いすぎる、強すぎる・・・!!!早乙女友貴さんも私的気になる俳優さんに仲間入りしました。
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演劇ドラフトグランプリ2023@日本武道館 [宝塚じゃない舞台など]

先日、演劇ドラフトグランプリを観に行ってきましたo(^∇^)oワーイ♪

宝塚歌劇団の方は夢もチケットもくれないんでね。他のエンターテインメントの方に行きます。

20231205_engeki.jpg

演劇ドラフトグランプリというのは・・・
ドラフトによって結成された複数のチームが上演時間などの決められたルールの中でそれぞれオリジナル演劇を制作、日本武道館で一万人の観客を前にして完成した作品を披露し、グランプリを決定する前代未聞の演劇バトル
・・・ということです。(公式案内より引用。)

元タカラヅカの七海ひろきさんが座長としてご出演だったので、追っかけに観に行きました。


会場は日本武道館。私は初の武道館でした。

今回の演劇ドラフトでは、八角形の建物の中央に八角形のステージが用意されていて、かつ、各チームともそのステージを活用し、全方位に向けた演出をしていました。演者が違う方向を向いていても、ステージ上部のモニターで映し出されるので問題なし。私は二階席でしたが見やすくてて楽しめました。

演劇ドラフトグランプリは、司会や審査委員などと参加5チームのメンバー紹介のオープニング、各チームの演劇20分、一チーム終わるごとの感想&インタビュータイム、審査員&観客の投票タイム、優勝者発表とエンディング、でトータル約4時間の長丁場でした。明確な休憩時間は設定されていないので、インタビュータイムに席を抜けておトイレに行くしかありませんでした。二階席は背もたれがなくて腰が痛くなったし、観客の投票はアプリをダウンロードして会員登録しろというものだったし(結局投票できなかった)、アラフィフおばちゃんには難易度が高いイベントでした。


でも、内容は良かったです!おもしろかったです!!

最初に出てきた劇団『びゅー』はお笑いありのお芝居で観客を巻き込んでの演出で会場をあっためてきて、二番手の劇団『国士無双』は切ないお話のお芝居らしいお芝居で泣かせにきて、三番手の劇団『品行方正』はチーム名とは真逆のハチャメチャコメディで圧しまくり、四番手の劇団『一番星』はコメディからのアイドルコンサート化で客を楽しませ、最後の劇団『恋のぼり』は沖縄の戦争をテーマにガチ演劇で泣かせにきました。5チームがそれぞれ個性豊かで、まるで演劇の盛り合わせ、五つの味を味わったような公演でした。

劇団『恋のぼり』は、役者5人がほぼ均等に舞台上に立っていて、状況や人間像をお芝居でみせて、少年たちの初恋と友情をこいのぼりにかけて、座長の玉城という苗字までうまいこと活用し、あわただしかったり増長にもならない時間配分でストーリを構成させていて、優勝するのも納得の演劇でした。通信不良がなければ私も一票入れていたと思います。

でも、脚本的に好きなのは劇団『一番星』ですね。アイドルというテーマでの公演でしたが、もうね~~~くだらな過ぎでサイコーー!!でした。「ファンサして♡」と書いてある推しうちわをスンとした顔で掲げる荒牧義彦さんが笑えて刺さりました。しかも、演技の後半はもうただのアイドルライブ。これがなかなか楽しくて、客席一体になって楽しんだし、武道館にキターーーー!!!感を味わえました。むっちゃ楽しかったです♡

七海ひろきさん座長の劇団『品行方正』はコメディに振り切ったお芝居でした。で、七海さんはまさかの(?)イケメン男性役。リアル男子がいる中でのイケメン七海さんだと若干浮いた感じがあるのですが、それがコメディの中ではいいお味になっていました。「いろいろおかしいwww」と笑いつつストーリは進んでいき、クライマックスではメンバー5人で超ダサい歌と踊りを披露して、会場中が大笑い。終盤では七海さんの投げキッスシーンで「キャ~~♡」と黄色い声を出させていました。七海ひろきの使い方(笑)いいのか?私はいいと思うけど♪


というわけで、演劇ドラフトグランプリ2023、むっちゃ楽しかったです!!

「演劇を愛しています」という男前な荒牧慶彦さん、プロデュースしてくれてありがとうございます。
私も演劇というエンタメに対する興味が増えました。そして何より楽しかったです。

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舞台『THE MONEY』初日観てきました♪ [宝塚じゃない舞台など]

昨日、舞台『THE MONEY』初日を観劇してきました~~♪o(^▽^)o

元宝塚歌劇宙組の寿つかささん主演、七海ひろきさんプロデュースの舞台。マイクなしの小劇場で公演するシットコム(シチュエーションコメディ)というやつらしいです。

場所は渋谷のCBGKシブゲキという劇場でした。キャパ242人の小劇場なので、客席がほぼSS席状態。オペラグラスなしで演者を観ることができました。

公演ホームページのATTENTIONによると、笑い声大歓迎、開場中のステージ撮影OK、宣伝物(ポスターなど)のSNS投稿OK、ネタバレなし感想のSNS投稿OK、とのことです。なので、ネタバレ以外をブログに投稿します。


舞台ザマネ、なかなかおもしろかったです!真面目な顔してコメディをやる系のコメディでした。

演者がまず面白かった。芝居上手な方々が笑わずにコメディ(お笑いのシチュエーションコント的な感じ?)をやること自体が笑えました。ストーリの具体的な内容は書けないので、何がどう笑えたのかは説明が難しいのですが・・・キャラとテンポと演者の表情&オーバーリアクションが面白いのかな~~。

あと、小劇場ならではの距離の近さ、演者の生声、「あの方が実在してそこにいる!」感がありました。

ストーリーは、ホームページ上で公開されている内容で進むのですが、途中の某場面から「えっ?!」となり、その後の展開が面白く、なるほどね~~と思いました。ネタバレ禁止なので、詳しいことはヒミツです。観終わった後、もう一度始めストーリーを確認したいって思いました。

主演の寿つかさん、かわいかった。かわいいっていうか、キュート。かわいいすっしーさんを観れるとは予想外でした。七海プロデューサー、グッジョブ。

七海さんはヒミツありげな役ですが、途中からの〇〇〇〇(ネタバレ回避)では口が悪いし顔芸もするし、おもしろかいちやんもみちゃいました。

緒月遠麻さまも怪しい女キャラがお似合いで、変わらず声も身長も大きいし、コメディ芝居もよくて、やっぱり好きっ!って思いました。(←私の宝塚初恋の方♡)

伶美うららさんは、クールビューティー風で決め台詞がおもしろいキャラでした。今回はコメディ役でギャップが楽しかったです。澄風なぎさんもコメディ芝居がナイス。アクセントになるよいキャラしてました。

舞台には5人しかいないのに、それぞれのお芝居や表情を追いかけるのに目が足りませんでした。

ネタバレなしで作品を伝えるのって、なかなか難しいな・・・。

宝塚ではなかなか見れないコメディ芝居で、演者それぞれの芸達者ぐあいが面白く、ストーリーもなかなか意外性があり、楽しかったです。

私的には大爆笑という程の公演ではないですが、「なんか面白いものみたな~~~また日を改めて観たいな~~」と思える公演でした。


そうそう、初日は元宙組トップスターの真風涼帆さんが観に来られていました。(一日経ったし、目撃談書いてもいいよね。)

宝塚OGの誰かは観に来られるかも?って思ってましたが、それが真風さんだとは。すっかりきれいなお姉さまになられてました。狭い小劇場なので、そこそこ近づいちゃったし、あやうくエレベータが一緒になりそうなタイミングだったので、階段側に避難しました。恐れ多くて同じエレベーターになんて乗れない・・・。エレベーターでお帰りになるのをお見送りしました。


真風さんをお見かけしたラッキーも含めて、楽しく観劇出来ました。ライブ配信も観ようかな~~。

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刀剣乱舞禺伝Blu-ray/DVD発売記念イベント♪ [宝塚じゃない舞台など]

舞台『刀剣乱舞』禺伝矛盾源氏物語のBlue-ray/DVD発売記念イベントというものに行ってきましたーーー♪

TOHO animation STORE のブルーレイ早期購入予約特典でついてきたやつです。申し込んだら当選しました。・・・というか、おそらく申し込んだ方全員当選してたと思います。何故なら席がまだ空いていたから。大宮ソニックシティの大ホールは満席にはならず。平日だしトークイベントだしね。

でも、そこそこの人がいました。禺伝のTシャツやリボンをつけていたり、キャラグッズを持ってたりした方を多くお見かけしました。気合が服や持ち物に表れていました。

しかも、本イベントは無料、タダ!!なんてお得な購入特典。頑張ってもチケットが取れない宝塚歌劇にくらべると、なんてウェルカムなイベントなんでしょう。

本トークイベントは、昼と夜の二回開催、ブルーレイ一枚につき一名分の申し込み(第一希望、第二希望の選択あり)、QRコードのデジタルチケット、かつ入口で身分証による本人確認あり、でした。入場はデジタルチケットの管理番号順に時間指定されており、入場OKになってから座席番号が記載されたチケットを渡されるシステムでした。管理番号が早いからといって前方席とは限らず、入場順に席が決まるということもなく。席は完全にランダムな感じでした。そして再入場禁止。本人確認といい席といい、転売ヤー対策がしっかりしています。

私は一階席前方、一桁列の中央付近のお席、かなりの良席でした。超ラッキー。七海ひろきさんはじめ、出演者方々のお姿をオペラグラスなしで拝見することができました。

トークイベントの内容は、映像で再度観てほしい場面の話や稽古場の話、参加者から事前募集した質問への回答などでした。私が行った昼公演では、殺陣に関する話が多かったように思います。やはりそれだけ大変だったんだな〜と。殺陣といい刀剣男士を演じることといい、チャレンジングな公演だったと改めて思いました。

そんな公演に私ははまったし、はまった方々が多くいたからこそ、大宮ソニックシティまで気合を入れてやってきた方々が多かったのだと思います。

トークイベントは、お近くで演者皆様のお姿を見て楽しいトークを聞いて、楽しかったです。

秋には禺伝の蔵出し映像集なる者が発売され、本トークイベントもダイジェストだけれど入る予定みたいです。蔵出し映像集ブルーレイ買います。本日のトークを聞いて、再度映像を見返したくなりました。週末時間をつくってみようっと。

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刀ステ禺伝感想 その3(BD視聴後ネタバレ版) [宝塚じゃない舞台など]

舞台刀剣乱舞 禺伝 矛盾源氏物語、初回限定盤ブルーレイが届きました~~!

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TOHO animation STORE の早期予約で申し込み、ステージショットポストカードとイベント応募券もゲット。

私は、生観劇2回、全景映像の配信を1回(ゴールデンウイークの無料配信像のやつ)観たけれど、大千秋楽の配信は見ていませんでした。ネット検索して気になってたセリフのこととを確かめたかったので、早速視聴しました。


以下、過去記事ではつぶやけなかったネタバレありの感想です。そして長文です。



歌仙兼定達が出陣したのは紫式部のいる平安時代。歴史が物語に覆われた世界、歴史と物語が反転した世界、源氏物語の世界に入り込んでしまった世界。

「物語を歴史へ」

改めてみると、最初からそのキーワードがありましたね。

最初に出会った小少将の君の話を受け、物語を破綻させることにした歌仙たち。通常の刀剣男士なら守る側なのに、今回は破綻させる側にまわるという、矛盾。そして、普段は男性が演じる刀剣男士たちを女性が演じるという矛盾。

物語を歴史に改変したいと目論むのは、源氏物語に救われたと話す、名もなき男。物語は嘘、嘘を生み出した紫式部が地獄に落ちることのないように、紫式部を救うため、物語を歴史へと改変したいと望む男が時間遡行軍とタックを組んで作り出した世界。厄介オタクのこじらせレキシュー物語。

源氏供養というものを本公演にて初めて知りました。つまりは、源氏物語ではなく、源氏供養の物語の中に入り込んで源氏物語を演じているという、物語の二重構造になっていました。刀ステ(※舞台刀剣乱舞のこと)も含めると三重構造の物語。


ストーリを分かった上で見ると、オープニングの刀剣男士たちの名乗りの時点で仕組まれていましたね。

ゲーム上で顕現した時のセリフがベースになってるものの、歌仙兼定は「いつかの主が・・・」って言っているし、大倶利伽羅は「前の主は誰だったかはもう忘れた。」って言ってるし、さっそく伏線が張られていました。(※ゲーム内では、歌仙「元主が・・・」、大倶利伽羅「前の主は伊達政宗。」です。)観劇したときは気付かなかったな~~。

先にオチを言ってしまうと、歌仙兼定には「元主は細川ガラシャ」という物語が付与され、大倶利伽羅は「徳川家にあり続けた刀」という物語を付与されていました。一文字一派の4振りにも同様に、本来はない物語が付与されていたみたいです。山鳥毛に「笑顔が一番だよ。最終的にはね。」というセリフがあったので、にっかり青江の物語が付与されていたのは分かりました。じゃあ他の3振は・・・と思ってネット検索したら、姫鶴一文字はへし切り長谷部、一文字則宗は小烏丸、南泉一文字は小夜左文字、ということでした。とうらぶファンの方々の観察力がすごい。

そして、付与した物語で刀剣男士を強化できるのかを実験するため、時の政府が作った実験用擬似本丸。疑似ってことは、本丸に主はいない感じなのかしら。確かに刀剣男士たちのセリフで、今の主に関するセリフはありませんでしたね。時間遡行軍との終わりのない戦いを終わらせるため、いろんなことを試している時の政府、という状況が分かりました。時の政府、こわっ。刀剣男士を人とは思ってないよね。いや、確かに人ではないんだけどさっ。

そんな人ではない刀剣男士たちも、元主のことを想ったり、猫の呪いを解きたかったり、夢を見たり、物語のみで語られた剣士を想ったりしているんですよね。刀に想いを寄せる人がいて、その想いを受け継いだ刀剣男士たち・・・尊い。

「刀の木偶人形」「モノが心を持つとは、なんと愚かなことか」と光源氏に言われていましたが、その愚かな木偶人形たちの幸せを願ってしまうのが、刀ステファン(またはとうらぶファン)というやつなのではないでしょうか。この刀ステにハッピーエンドは果たして訪れるのか・・・てか訪れて欲しいです。

ちなみに、大倶利伽羅の場合は、モノだからこそ光源氏に成り代われたのでは?と私は思いました。あのツンツンキャラが光源氏になってしまう(※光源氏の設定が大倶利伽羅に移る)というのは、大倶利伽羅に人のような感情があったら、恥ずかしくてできないよね~~~。大倶利伽羅の黒歴史www。からちゃん、光源氏が抜けた後でも冷静にバトルしてたし。本丸に帰城して鶴丸国永にからかわれても、本人は「だからどうした」って思っていそうだな~~と私は思いました。私の本丸のからちゃんはそんな感じ。


光源氏に扮した名もなき男の真の目的は、自分が光源氏として死に、物語とともに骨を地中に埋めること、いつか骨が掘り起こされたときに光源氏の実在が証明されるように、ということでした。それを理解していながら、歌仙ちゃんは光源氏の亡骸が時間遡行軍に持ち運ばれていくのを「行かせてやれ」と。「物語が現実の世界にまで這い出して来ることになれば、僕たちの負けだ」と・・・。負けるということは、自分が処分される(=折られる)ということなんですけど・・・。歌仙ちゃん、分かっててそのセリフ言っているよね??任務終了後、この歌仙ちゃんは折られてそう・・・という地獄を想像してしまいました。

ラストシーンの歌仙兼定のセリフが好きです。
「自分もまた、物語の中にいるのかもしれない」←その通りだよっ!
「源氏物語がそうだったように、この物語に心をよせてくれている人たちがいるはずだ。」←うん、ここにいるっ!!
「ぼくはその想いに報いたいと思う。」←ありがとう!!!

そして、東京公演では一文字則宗さまのセリフだったのが、歌仙のラストのセリフに代わっていました。
「心にこめがたくいいおき、物語ることは地獄。ならばこの物語も地獄か。この美しい地獄を、分かち合おうじゃないか。」
このセリフ、生観劇時は「刀ステを楽しんでね」と解釈したのですが、改めてブルーレイを見てからだと、まるで地獄予告ですね。その前の歌仙ちゃんの負け予告セリフから考察するに、この禺伝本丸は処分されるという地獄予告にも思えてきました。

次の刀ステで「物語に出陣した刀剣が、任務失敗して処分された」っていうセリフをぶち込まれる地獄を覚悟しろよ、という予告??
いやーーーー!!七海歌仙ちゃんが折られる地獄ーーー!!!
<(゚ロ゚;)>ノォオオオオオ!!。
そんな地獄はきませんように(祈)。


この禺伝は、刀剣乱舞が好きな人のほかに、物語が好きな人へのメッセージが埋め込まれているところがポイントでした。
「物語は嘘でも、その物語を通して生まれた想いは嘘ではない」とか、胡蝶の夢の説話(夢か現実か、どちらでもよいことだ、という言葉)とか、「私の物語をここまで愛してくれた人をむげにはしたくはありません」とか、「あなたの嘘は罪ではない」とか、「物語に心をよせている人に報いたい」とか、物語好きの厄介オタクに突き刺さるセリフが散りばめられていました。私は突き刺さりました。そして、これらを千年を超える源氏物語に絡めて伝えてくるって、深い・・・。もちろん従来の刀ステファンにも刺さるような刀剣男士たちになっていたし。(ただし女性演者はパスという人は除く。そういう人もいていいと思ってます。)


あ、刀剣男士キャラについても語り忘れたので一言。私は七海ひろきさんファン&初期刀歌仙ちゃんのため、歌仙を褒めるのは当たり前すぎるのでパスします。

歌仙ちゃん以外の刀剣男士キャラはとしては、禺伝では一文字則宗さまが一番よかったです。ほんと、ゲームの則宗さまを見事に顕現させていました。キャラ理解が深く、かつそれを声も体も殺陣も全身で表現されてて、よかったです。御前が御前でした。(説明が最終的にそれしかない。)則宗さま堕ちした方も多そうですし、綾凰華さんの宝塚歌劇退団後の初仕事がいい結果になってよかったな~~と思いました。



・・・一通り、つぶやきたいことはつぶやいたかな。ふぅ~~~。あーーすっきりした。
でも、あとで思い出して、さらっと記事に追記してるかも・・・。

禺伝矛盾源氏物語の感想はこれにておしまいです。
ぱたん。

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