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宝塚歌劇星組『RRR』『VIOLETOPIA』東京公演観てきました♪ [宝塚感想 星組]

宝塚歌劇星組『RRR』『VIOLETOPIA』東京公演、先週末に観てきました〜〜(^o^)♪

お席は一階席前方だけど端っこ、RRRの火事の場面で暁千星さんが立つ側、ショーの客席降りでは暁さんが通らない側でした。生観劇できたおかげで、ライブ配信では写っていなかったご贔屓暁千星さまのお姿をいろいろ見ることができました(^w^) ムフフ♪チケットの女神様に感謝です。


ご存じない方のために『RRR』のストーリーについて超大雑把に説明をしますと・・・(ネタバレあり)。元ネタはインド映画『RRR』。イギリス植民地時代のインドで主人公ビームが、イギリス人スコット総督に不当にさらわれた少女を救うために立ち上がり、ラーマと出会って友情をはぐくみつつ色々あって、協力的なイギリス人ジェニーとも出会い、少女を取り戻すハッピーエンドのストーリーです。で、インド映画らしく途中で脈絡もなく歌とダンスがぶち込まれます。そのダンスが今回のRRRではナートゥダンスでした。

何はなくとも、苦悩する髭男子の暁千星さんラーマを生で拝めてよかったです。先月のライブ配信に続き、暁さんのおいしい場面がいっぱいで、ごちそうさまでした。赤シャツのワイルド感の服を着た暁さんが好みだったな~~~。そしてもちろんナートゥダンスも。暁さんと礼真琴さんが二人でナートゥダンスで踊るお姿、かわいい。

そもそも礼真琴さんもかわいいよね。(←今更www)礼さん演じるビーム、礼さんの素の人柄の良さが表に現れちゃってる気がします。あ、もちろん舞空瞳さんも素敵なドレスで踊ってて、かわいい。あの場面はかわいいが大渋滞してました。

逆に、ナートゥダンス以外は、ストーリーがなにげに重いと感じました。インド人が虐げられてビームも殴られ鞭で打たれて、痛々しい。かわいい礼真琴さんになにしてれるのっっ!!・・・と心の中で突っ込みました。他のシーンもいろいろ気が重くなりました。

一つ気になったこと。総領事を殺害しちゃったら報復にイギリス軍が押し寄せてきそうだけど大丈夫?ハッピーエンドに見えるけど、このあと大規模戦争に発展しない??インド人平気??と、その辺の政治的駆け引きが危うくて、その後の話を心配してしまいました。スコット総督のやり方に「やりすぎだ」との批判が上がっていたとか、スコット総督のライバルがその後穏便に済ませたとかの匂わせがあれば、イギリスが報復しない理由を勝手に想像できたと思います。まぁ、原作映画にそういう表現がないんでしょうね・・・。

観終わった後で家でプログラムを読んでいたら、映画の元ネタとなった人物、実在したラーマとビームについての記事がありました。実際はラーマとビームが出会ったことはなく、実在のラーマとビームはそれぞれ政府側との戦いで亡くなったとのこと。う〜〜ん・・・現実はそうなのか・・・。楽しい宝塚版RRRを観た後で、現実のインドの歴史に想いを馳せてしまいました。


さて、第二部のショー『VIORETOPIA』の感想です。ショーは全体的に、悪くはなかったけれどハマりはしない、という感想でした。ノリノリ押せ押せの曲とかが少なく、しっとり・マイナー調・不協和音(一部)の音楽がぼちぼち多かったせいかしら・・と思いました。一番楽しいのは High way star とリストマニアの音楽の場面。リストマニアの客席降りでは暁さんは来てはくれなかったけれど、席近くを演者(どなたかは不明)が通って踊って盛り上げてくれたので楽しかったのです。ショーは楽しいのが一番好きです。

男役群舞の場面は「やっぱサングラスはいらんっ!」とは思いましたが、超ピタピタのジャケットでスピード感のあるダンスはカッコイイ♡特に暁さんが♡♡(←贔屓の贔屓目)と思って遠くから見つめておりました。ハマりはしないけれど、いい場面もあったし、十分アリなショーでした。

それにしても、ショーでご贔屓様に近づける席にいつかは座りたい・・・!!!


久しぶりの宝塚、そしてご贔屓様のいる星組公演。生観劇できたことで気持ちが上向きになりました。今週は余韻に浸って過ごせそうです。

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宝塚歌劇星組『RRR』『VIOLETOPIA』ライブ配信 [宝塚感想 星組]

先日の日曜日、宝塚歌劇星組『RRR」『VIOLETOPIA』の、宝塚大劇場千秋楽のライブ配信を観ました。

本当は劇場で生で観たかったよーーー。お金と時間がある人がほんとに羨ましい。

さて、インド映画が元ネタのRRR。私は映画は見ていません。特に興味が持てなかったから。で、星組のRRRですが、まぁ面白かったよねーーー、という感じの冷めた感想でした。

ストーリーは、公演案内からの予想を裏切らない感じ。礼真琴さん演じるビームは定番正義のヒーローだったし、暁千星さん演じるラーマはどうせいいやつなんでしょ?(公演ポスターに「友情か?」って書いてあるから、友情があるんだろう)って思ったらその通りだったし、最後は正義が勝つ王道ストーリーの感想だし。(王道はいい。)突っ込むところは、舞空瞳さん演じるジェニーとビームはくっつかないんかいっ!という点くらいでした。トップコンビがイチャイチャしない公演って、どうなん??宝塚歌劇の大劇場公演としてそれでいいのか??とは思いました。

ご贔屓様の暁さん演じるラーマ、ひげ面ダンディで、自分の使命と友情とで揺れる葛藤と、蛇の毒で死にかけるお姿と、最後は勇敢に戦うところと、私的おいしい場面がいっぱいでした。ごちそうさまです。一方のビームはまっすぐで自分に正直な感じ、人間としてかわいい。そんなかわいい礼真琴さんビームが痛めつけられる場面が気に入らない。前作に続いて礼さんが鞭で打たれるなんて、ねーーー。星組プロデューサーの作品チョイスが気に入りません。次こそはトップコンビをイチャイチャさせてほしいです。

まぁでも、噂のナートゥダンスは観てて楽しかったです。踊ってる皆さんが楽しそうだったので。

RRRの私的感想をまとめると、ご贔屓様のお役が好みでナートゥダンスが楽しかった、です。


『VIOLETOPIA』は、前半に所用があったため少し見逃しました。ちゃんと見たのは Deep Purple の Highway star の曲が流れたあたりからでした。ショーはあんまよくわからなかったです。かといって面白くなかったわけでもないけれど。男役群舞の安っぽいサングラスはいらんな、とは思いました。ショーはライブ配信では集中して観れなかったというのもあって、特に私には刺さりませんでした。生で観たら感想が変わるかもしれません。


・・とまぁ、『RRR』『VIOLETOPIA』ライブ配信は、上記のようなあっさり感想でした。
自分がライブ配信に夢中になる環境になかったというのも一因としてあると思います。(息子の受験の方がいろいろ気が気でないもので・・・。)

東京公演は少なくとも1枚はチケット確保済みです。劇場で生で観れば楽しいのかも。

星組の皆様お疲れ様でした。次は東京公演を楽しみにお待ちしております。

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星組博多座ミーマイ感想 [宝塚感想 星組]

博多座星組 ME AND MY GIRL (略:ミーマイ)を観てきました♪

10月は仕事とPTAの予定がいろいろで、この日しか都合がつかず、しかも当初は二泊三日でゆっくりするつもりが、旦那が長めの出張を入れやがったせいで家族の予定が狂い、激レア化したミーマイチケットを手放すのも惜しいから、追加料金を支払って飛行機も予約変更して、意地でもスケジュール調整して行ってきました。
あ~~~遊んで暮らせるお金と時間が欲しいわ~~~~。

・・・という愚痴は置いといて。頑張って行ってきた博多座。楽しかったです。


ご贔屓様はいつも尊い。笑顔で舞台に立ってくれてありがとう。
私の感想が行き着くところは、結局これ。究極はこれに尽きます。


とはいえ、もうちょっと感想を書きます。

観に行ったのは暁さんビルの回。一般前売りで取った2階A席で観てきました。過去の宝塚ミーマイは全く見たことがなく、今回初ミーマイでした。

暁さんビル、ヤンチャでかわいかったです。常に明るくて、前向き、悲しい生い立ちや苦労を感じさせず、明るくて自己肯定感か強い。母親、育ての親(母親が亡くなった時の年齢にもよるが)、周りの人達からたくさんの愛情を受けて育ったのかな~~と思いました。お行儀は悪くても手足の長さと立ち姿とお洋服を着こなすお姿がステキだし。

私的には、お屋敷の図書室でおばマリアとのやりとりの場面、「おばちゃん笑ってるね」というアドリブで虎の敷物と戯れるところが、むっちゃかわいかったです。かわいい暁さんがいっぱい、あざーーっす♡♡

一幕終わりのランベスウォークの場面、1階席は楽しそうでいいな~~と思っていたら、舞台に残っていたジョン卿やマリアおば様方々の小芝居が楽しめたし、舞台に戻る際に極美さんは2階席3階席に手を振ってくれたし、暁さんはこちらの席に指差ししてくれたし、2階3階おいてけぼり感がなくてよかったです。2階3階にも気を配ってくれる方って好き。

舞空瞳さんサリーもかわいいかわいい。お行儀が悪いのは難点だけれど、それ以外は表情や動きがキュートで、ビルがベタ惚れなのも納得。特に、サリーの「顎で受け止めて」の歌の場面、歌ってる歌詞もむっちゃいいこと言ってるし、踊る時の体の動きとか表情とかかわいいし。うん、このサリーなら、おばちゃん全力で応援します。

あ、イケおじジョン卿もいいですよね。最初はビルに反感を持っていたはずなのに、いつの間にかビルと酒飲み友達化してるし。ジョン卿も、ビルとサリーの一途な恋心に影響を受けて、封印していた恋心を思い出してマリアに告白したんだと勝手に解釈しています。ジョン卿、いいね。

そして本日は、水美舞斗さんビルバージョンを配信で視聴しました。イケおじジョン卿が好きだから、暁さんジョン卿がむっちゃよかったです。私は水美さんビルバージョンの方がいいな~~。


・・・で、以下、ネガティブな感想を書きます。しかもちょっと長いです。

まず、マリアおば様がどうしてビルにこだわるのか、ビルなら伯爵家を継げると思えたのか、わかりませんでした。「(結婚するために王位を降りた)国王のようにはならないため」とか発言してましたが、貴族だとは知らずに下町で育ったビルが伯爵になるのと、後継ぎとして育った王が市民になるのとは、全く逆じゃない?って思いました。伯爵家を保つだけならジェラルドでもいいじゃん。なぜいけると思った?顔?役者のプリンスオーラ??(←むしろそう言って欲しい)おば様が敢えてビル推しした根拠がいまいち理解できませんでした。

ビルも伯爵家を継ぐ話を受けた心情ってのが見えなかったし。家族がいると知ってうれしかったとか、父親がどんな人が知りたかったとか、おばさんの期待に応えてみたいと思ったとか、良心的なビルなら財産以外の目的もあっただろうに、そのような想いは作中には表現されていませんでした。そういうビルの気持ちも知りたかったな~~~。勝手に脳内補完しときましたけど。

あと、「ビルが第14代目」「伯爵家は700年の歴史がある」って説明があった時に「計算が合わない・・・」と思ったのは私だけでしょうか。一代で在位50年は長すぎ。徳川幕府が約260年で15代だから。おそらく、家系が辿れるところから700年、へアフォード伯爵家になってから14代ってとこだろう・・・と勝手に解釈しておきました。

そして、ランベス出身の人をディスりすぎじゃない?って思いました。ここが一番の不満ポイントです。

無教養と馬鹿は違うから。お行儀がなってないのは仕方ないにしろ、前半の場面で「この屋敷のものは全部おれのもの~~~」って言ってやりたい放題の描写をするのは、馬鹿にし過ぎではないかと思いました。ビルとサリーのお行儀の悪さと馬鹿さ加減を全面に出したあの場面、正直、私は見てて気分が悪かったです。

ジョン卿がランベスを訪ねて、下宿先の夫人にお金を渡すやり取りも感じ悪いし。最後二人が紳士淑女になるのも、「結局は貴族のやることが正しい」感が出ていて気に入らないし。
私も庶民育ちなんでね~~庶民側に感情移入しちゃうもので。まぁジャッキーとジェラルドもそれなりのアホに描いていたから、それでチャラなのかもしれません。

ビルが女性のお尻をすぐ触るのもどうかと思ったし、ジャッキーがビルを誘惑する歌はストレート過ぎて品がないし、最後の場面ででジェラルドに「ジャッキーを張り飛ばせ」的にアドバイスするセリフもなんだかな~~って思ったし、それで喜ぶ声を出すジャッキーもどうかと思ったし、いくつかの描写に不満がありました。

ミーマイについていろんな感想がインターネットにありますが、ハッピーミュージカルって褒めてる感想が大多数でした。ビルとサリーだけに焦点を絞れば確かにハッピーですが、それ以外の描写がね・・・。

私的には、音楽以外は、良作には思えませんでした。そんな感想は少数派のようですが、正直に感想を書いてみました。いろんな感想があってもいいということで。


まぁでも作品がどうであれ、結局ご贔屓様の公演を生で観れただけで充分ありがたいです。

ご贔屓様はいつも尊い。笑顔で舞台に立ってくれてありがとう。(←と、始めの感想に戻る。)

タカラジェンヌ方々が本心からの笑顔で舞台に立てますように。

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宝塚歌劇星組『1789』東京感想 [宝塚感想 星組]

チケット超激戦の星組1789東京公演。なんと、運良く一般前売りでチケットゲットしました~~~!!!
まぁ、二階最後列、いわゆるBB席ですけど。
一般前売り日、無理かな〜と思いつつ10時10分前くらいにパソコンでログインして、ひたすらブラウザ更新してたらふっと繋がって、端席狙ったらうまいことゲットできました。
BB席ですけどね。(←しつこく二度言う。)
東京宝塚劇場は二階席の音がいいので、音楽を聴くつもりで行けばコスパ良のお席だと思います。(←本当は良席で見たい庶民の負け惜しみ・・・。)


『1789』、よかったです。うん、よかった。

一番は音楽かな。前回観に行った赤と黒の音楽が私的にイマイチだったから、同じフレンチロックとやらの1789はどうだろう・・・と思っていましたが、杞憂でした。好みはジャンルよりも作曲家次第ってことですね。

好きな曲は、第一幕ラストの「声なき言葉」、第二幕の「誰の為に踊らされているのか?」、「サ・イラ・モナムール」、「肌に刻み込まれたもの」、です。そして、コーラスがよかった。星組皆さんが必要レベルに歌える方々(もちろん礼真琴さんは上レベル)だからこその音楽とコーラスで、聴いてドキドキ、勢いがあってよかったです。

ストーリーも、ほぼほぼよかったです。まぁ、多少のツッコミはありますけと。
王弟アルトア伯のキャラ立ちすぎとか(ルイ16世と実の兄弟には見えない)とか、神なのに下民ロナンのフルネームは覚えてくれてるんだ・・・(どうでもいいやつの名前を覚える気がないくらいの傲慢さが欲しかった)とか、カミーユ・デムーランは議員じゃないのに三部会にいるとか(出番を増やすためだろうけど)、ロナンとオランプが恋に落ちた瞬間が私にはイマイチ分からなかった、とか。

特に、バスティーユを抜け出した後の銀橋シーンは、ロナンとオランプがケンカ越しに言い合うよりも、言葉はツンツンしながら優しく微笑み合うか、喧嘩越しでもふと優しい言葉を入れるとかで、ツンデレ萌えキュン演出にして欲しかったな〜〜とか思いました。(←妄想演出家。)

ロナンのキャラ設定はよかったです。行動・思考回路に無理がなかったな〜と。結末に向かわせるための無理矢理な流れ(駄作あるある)がなくて、安心して見れました。ロナンと礼真琴さんがしっくりきたし。オランプもかわいいし。

役柄的にはロペスピエールが美味しかったですね。「誰の為に踊らされているのか?」の曲がよくて、黒髪で後の闇堕ちを感じさせるし。(黒いキャラ好き。)ご贔屓の暁さんのデムーランは爽やか好青年な感じ。リュシルとイチャイチャしてるし。天華えまさんのダントンも好青年だし、後に袂を分つロペスピエールとの違いが表れていたと思います。もしロナンがバスティーユ後も生きていたら、一体どっち側につくかしら、、、とか妄想したりもしました。


なんか、宝塚で久しぶりに真っ当な公演を観た気がします。星組公演の曲を聴きたいですが、CD発売はまだ先。CDを買うか、配信を待って好きな曲だけ買うか、悩ましいです。
二階最後列のお席でも音楽を楽しめたし、ご贔屓さまの歌声も聴けたし、劇場に観に行けてよかったです。

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宝塚歌劇星組『赤と黒』日本青年館公演の感想 [宝塚感想 星組]

先日、宝塚歌劇星組『赤と黒』日本青年館公演を観てきました!観に行くことができました!!
公演は終わっておりますが、感想がいろいろあって吐き出しておきたく、ブログ記事にしました。


劇団ホームページの公演紹介で「パリの初演が大好評」とか「不朽の名作」とか「星組の選抜メンバーで」とかあったので、超期待して劇場に行きました。

が、、、正直に言ってもいいですか??
正直、not for me、私の好みとは違う公演でした。
演者のせいではないですよ。初めに断っておきます。私が求める公演とは違った、という主旨です。


そう思った理由を後から考えてみると・・・。
一番は、フレンチ・ロック・ミュージカルというものが合わなかった、好みでなかった、だと思いました。
メロディラインが複雑で、かつ日本語のイントネーションと合わないため、歌詞の半分は聞き取れない。聞き取れても歌詞のイメージとメロディの印象が合わないから、「ん?」ってなりました。標準語を関西弁イントネーションで聞いたときのような感じ、単語は聞きとれても脳みその理解が追いつかない感じに似てると思いました。
礼さん他みなさま歌えてたしよかったと思いますよ、もちろん。(←本心です!)
ただ、私には音楽が心に刺さらなかったんです。


そもそも私は宝塚歌劇に何を求めて観に行くのか??それが問題だ・・・。


私は、礼真琴さんトップの星組なら、礼さんが明るく歌う歌が聞きたいです。苦悩してばかりで愛を得た喜びすら明るく歌わないのは、私が求めているものとは違いました。(なんか、私は、礼さんが苦悩する公演ばかりを見ている気がする・・・。)

以下、登場人物に対して思ったところを書きます。
(なお、赤と黒に関して、原作を読んだことがないし、過去公演も観たことはなく、知識ゼロで観劇しました。)

プログラムでは「強い野望を秘めていた」ってあったけれど、野望は感じませんでした。聖職者になりたいのは立身出世のためのようですが、当時の社会環境を知らない私にはピンとこず。(つい日本史の出家を思い浮かべちゃうから、聖職者と野望とが繋がらない・・・。)
ジュリアンの野心を舞台上で表現するなら、特有の鼻持ちならない感じとか、人が見ていないところで腹黒い表情をするなどの表現が欲しかったです。また、ジュリアンとルイーズが惹かれあい微笑みを交わし合う様子がないので、二人が愛し合うプロセスが急だな〜と思いました。愛に恵まれて素直に喜ぶ表現とかがないし。

ストーリーが昼ドラっぽいから、いっそのこと昼ドラ感モリモリにして、ジェットコースター並のアップダウンがあれば面白かったのかもしれません。主人公の野心家で人を信じないキャラを全面に出し、人間不信からの愛を得て心が暖かくなってからの裏切り突き落とされてドーン!!で一幕が終わる、とかならもっとドラマチックになったと思いました。

第二幕では、ジュリアンとマチルドが恋仲に。こっちは探り合い恋愛プロセスがあったので、楽しく見れました。マチルドの本心を知るために悩んだり駆け引きする様子がかわいかったです。そのままマチルドとの人生を選べばよかったのに・・・。ルイーズとマチルドなら、私はマチルド推しだな。

しかし、なぜルイーズはジュリアンを貶めるような手紙にサインしたんだ?ジュリアンとの過去を罪とするなら、そのまま過去の思い出と共に一生懺悔しとけよっ!!・・・と私の心の悪魔がつっこんでしまいました。ジュリアンとマチルドの噂を耳にして嫉妬心からつい・・・って言ってくれれば納得したのに。「ジュリアンに殺されると思って嬉しかった」というセリフはルイーズの本心なんだとは思います。しかし、最終的に亡くなったのは、主人公のジュリアン。ルイーズに振り回されて亡くなったジュリアンが不憫だな・・・というのがストーリーの感想です。

あと、ジェロニモについても、二言三言、言いたい。

ストーリーテラーのジェロニモ、常に明るくて一本調子だったので、面白みに欠けました。道化を演じている風で時折真摯な顔を見せるとか、本気でジュリアンのことを心配しているとかが少しあれば、ギャップでグッと引き込まれるのにな・・・。ここも私の求めるところと異なりました。

ジェロニモがジュリアンのことを「英雄だ」と評してたけど、ナポレオンと比べると客観的英雄レベルが違うし。もっと友人感を出して「人々にとってはただの一青年でも、私にとっては、愛に生きた英雄だった」的な一言をつけてくれたら、「ジュリアンの名誉を回復したかったから、ジェロニモはこの戯曲を作ったんだ・・」とか勝手に妄想して、この物語のラストの感慨が変わったと思います。
ご贔屓の暁さんのお役に文句いうのは心苦しいけれど、だってそう思っちゃったんだもん。ね〜~・・・。

本公演でときめいたところは、暁さんの踊りがかっこいい場面があったのと、ラストの出演者ご挨拶の場面で暁さんが指差しウィンクしてくれたところでした。(あれは、二階席の私に向けたやつだったはず!きっとそう!!・・・と思っておきます。)


そもそも私は宝塚歌劇に何を求めて観に行くのか??問題。

私の場合、高度な歌唱力は求めていない、ということを改めて認識した公演でした。楽曲に対し必要十分な歌唱力があればよいと思う派です。(どのレベルを必要十分と定義するかは、また別の話。)
歌唱力よりも、ストーリーとその表現を何かしら求める派なのかしら。(←自覚なし。)

求めるものは人それぞれ。みんな違ってみんないい。星組『赤と黒』をみてそんな感想を抱く人もいる一例ということで。

さて、次の星組公演はどんなんかな~~。

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