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チケット転売をウォッチした話ー2023春月組編 [チケット取り]

本記事は、夏休みの自由研究的なネタです。

某非正規チケット転売サイトをウォッチして、チケット転売状況をグラフ化してみました。昨年、月組公演『今夜、ロマンス劇場で』『FULL SWING!』でもグラフ化したので、その続き、2023年バージョンです。
(過去記事はこちら→チケット転売をウォッチしてみた話 , チケット転売をウォッチしてみた話ーその2


まずは、転売ウォッチの前提条件を。

・ウォッチ対象は、宝塚歌劇月組公演『応天の門』『Deep Sea』東京公演(公演期間2023年3月25日~4月30日)、某非公式チケット転売サイトに出品されていたもの。
・某チケット転売サイトを定期的にウォッチ、期間は2022年11月末~2023年4月(←約5か月。長い!)
・転売サイトのチケット一覧ページの情報をExcelにコピペ。今回は Google chrome 拡張機能のWeb Scrapperを使ってスクレイピング。(←初めて使ったツール。前回より進化!)
・全スクレイピングデータをExcel合体、重複削除。(←この作業は結局アナログ。)
・同条件(公演日時AND価格が一致)で、出品確認日よりも後に「取引中」ステータスに変わったものは「売れた」と推定し、売れたチケットのみを集計対象としてベースデータ作成。

この方法だと、出品一件一件を正確には追いかけられないです。(なんか、サイトの出品件数と集計数が合わないし、どこかでカウントがずれた・・・。)ただ、全体の傾向は掴めてそうだからまぁいっか~~、と判断し採用しました。

チケットの種類については、

貸切公演・・・公演日時(公演日時と企業はネット検索)
企業先行・・・「企業先行」「カード会社先行」「プレイガイド先行」などの記載があるもの
宝塚歌劇共通ID(※友の会含む)・・・友の会優先公演、初日、新人公演、千秋楽、QRコード、名義記載あり、立見AND当日発券
会(※私設ファンクラブ)チケかも・・・「ファンクラブ」などの記載AND名義なしAND座席未定AND当日渡し
不明・・・上記に該当しないもの、情報少なく判断不能なもの

として推定・分類しました。(前回に対し、宝塚歌劇共通IDの判断条件を見直ししています。)



で、そんな条件でグラフ化した結果についてです。


まずは転売出品件数(累積)の推移について(図1)。横軸が経過日、縦軸が出品件数(累積)です。軸の数値は敢えて消しています。
20230521_2023spring_moon_fig1.jpg
一番早い転売は、カード会社プラチナ会員の先行貸切チケットでした。転売のためにプラチナ会員になっている方が一定数いるようです。友の会2次抽選結果日に宝塚歌劇共通IDチケットの線が立ち上がっているのも同じ。相変わらず友の会転売ヤーがいますね。会チケット転売が数件あるのも相変わらずでした。

次は、転売チケットの分類(貸切公演かどうかなど)の割合を表す円グラフ(図2)と、貸切公演分の内訳の円グラフ(図3)です。
20230521_2023spring_moon_fig2fig3.jpg
最も多いのが貸切公演、次に多いのが宝塚歌劇共通ID(友の会含む)でした。また、貸切公演の中で最も多いのがVISAカード貸切公演。カード会社貸切公演の転売は、貸切公演転売の81%、転売全体でいくと 51%×81%=41%、ですね。

今度は、転売チケットの上乗せ価格(転売価格 - 座席定価)の度数分布(ヒストグラム)と累積確率グラフを作成しました(図4)。
20230521_2023spring_moon_fig4.jpg
今回は定価以下の転売も数件ありました。上乗せ価格の最頻値(最も件数が多いもの)は+2,000円~3,000円でした。また、約90%は+21,000円以下で出品されている、ということでした。+3,000円くらいならポチっと買っちゃうかもな~~。

次は、座席種類と上乗せ価格を表した棒グラフ(図5)です。
20230521_2023spring_moon_fig5.jpg
今回の転売ウォッチでは、最高値はSS席+117,500円(販売価格13万円)、最安値はS席-2500(販売価格7千円)、でした。全体的に、前回ウォッチした2022年月組『今夜、ロマンス劇場で』よりも価格が下がっています。公演の評判が価格に現れているところが面白いですね。良席はいつでも高額転売されていますけどね。

今回のチケット転売ウォッチで気になったこと。出所が特定できない名義記載なしチケット(本記事では不明にカウント)が多いのが気になりました。宝塚歌劇共通IDで発券するチケットは名義記載があるはず。転売サイトに偽った情報を載せた可能性はあるにしても多いな~と。チケット入手先はどこから・・・まさかと思うけど、劇団関係者(会も含めて)が転売してないよね・・・パワハラ・セクハラ・隠ぺいの真っ黒くろすけ劇団なら、関係者転売もありえそう・・・とか妄想してしまいました。まぁ、そうでないことを願っております。


まとめ。今回のチケット転売ウォッチはこんな感じでした。
私にできることといえば、非公式転売チケットに手を出さず、友の会会員証と身分証をもって観劇に行くことくらいです。

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