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チケット転売をウォッチしてみた話 ーその2 [チケット取り]

前記事の続きです。

前記事では貸切公演も含めた全体のチケット転売状況についてグラフ化しました。本記事では、友の会&友の会かもしれないチケットを抽出して、その転売傾向をグラフ化して観ました。

前記事との重複になりますが、前提条件を。
・ウォッチ対象は、宝塚歌劇月組『今夜、ロマンス劇場で』『FULL SWING!』東京公演(公演期間2022年2月25日~3月27日)。
・チケット二次流通サイトを定期的に訪問し、新着分をテキストコピーするというアナログ方法でウォッチ。(例えば同じチケットを価格変更したり再出品したものも重複してカウント。)
・観察頻度は1日1回~2週間に一回程度、期間は12月中旬~東京千秋楽前日までの約3か月半。

チケットの種類については、
友の会チケット・・・友の会優先公演、新人公演、千秋楽、SS席、一般前売り前に転売AND当日発券AND座席表示あり
友の会かもしれないチケット・・・一般前売り以降に転売AND当日発券AND座席表示あり、かつ取引方法に「QRコード」と書いていないもの
として推定・分類しました。
本記事では、上記2種類をまとめて「友の会チケット」と呼ぶことにします。


まずは、友の会チケットの取引方法の円グラフ(図6)と、取引方法別の上乗せ価格帯の棒グラフ(図7)です。
図6-7.jpg
チケットの取引は、紙チケット発券後手渡しが最多でした。東京宝塚劇場前とか最寄り駅(有楽町駅または日比谷駅)というパターンが多かったです。劇場前で待ち合わせは私もよくやるので、転売ヤーと正規の待ち合わせとは、正直見分けがつかないと思います。
次に多いのが郵便局に局止めする方法。郵便局は帝国ホテル内郵便局か有楽町近辺の郵便局。当日郵便局に預けて当日別人が引き取るって、本来の局止めの利用目的とは違うような・・・。郵便局員の方は、チケット転売ヤーだと分かってて、「この人また来たな~」と思っていそうですね。秘匿義務があるから口外しないだけで。
最近のコインロッカーは暗証番号方式が多いので(昔の鍵式ではない)、コインロッカー引き取りは近年増えた可能性があります。
取引方法に同時入場もありますが、図7を見ると、同時入場だから価格が低いということは限らないようです。もし私なら高額転売に罪悪感を感じて、お相手と隣同士で観劇とかできないな・・・+500円とかならともかくね・・・。あっ、そもそも罪悪感を感じてないからできるのか。

次は、チケットを公演何日前に出品したを横軸に、上乗せ価格を縦軸にして、分布をとってみました(図8)
図8.jpg
公演直前に出品されたものは安いとかの傾向があるのかしら??と思って描いてみたのですが、顕著な傾向は見えませんでした。若干そういう傾向があるかも?という程度ですかね。

図8だけだと分かりづらいので、公演何日前に出品したかを整理して円グラフにしました(図9)。また、先の図8の分布を上乗せ価格+2000円および公演前1週間で区切り、各割合を円グラフにしました(図10)。
図9-10.jpg
図9を見ると、公演前一週間以内の出品は43%、逆に一週間超の期間がある友の会チケットは57%。公式チケットトレードリセールのチケトレでは、当日発券のチケットは公演5日前までしか出品できません。つまり、友の会チケット転売の57%はチケトレに出せるのに出さないやつ、ってことになります。
図10では、
A(+2000円以上AND一週間以内)=直前でも結局はお金転売
B(+2000円以上AND一週間超)=転売ヤーの転売
C(+2000円以下AND一週間以内)=チケトレに出品できなかったから仕方がない転売
D(+2000円以下AND一週間超)=チケトレの手数料ケチっちゃった?転売
というイメージで区分けしました。結果、57%がBの転売ヤー転売、+2000円以下の転売(C+D)は友の会チケットのうちたった1%ちょい。残り約99%は(手数料の件も含めて)結局は金、ってことですね。もしチケトレが使いやすく変わっても、どうせチケトレ以外で転売することでしょう。元々「キャンセル不可」のリスク込みで買っているチケットですから、手数料分を差し引かれてもお金が戻ってくるだけマシ、と私は思うのですが・・・。いろんなお考えの方がいるようです。


それにしても、やはり紙チケットで発券する方が転売ヤーの可能性が高いです。当日わざわざ劇場まで足を運んで発券するんだ・・・。私だったら、会(私設ファンクラブ)チケットで申し込む公演日と友の会で申し込む公演日を同じにして、会チケット取れたら友の会チケットを転売する、っていう方法をとると思います。そう考えると、「会チケットが友の会チケット転売を増長させている説」の信ぴょう性が増します。それでいいのか??劇団さん。
当日発券になって昔よりは友の会チケットの転売は減ったのではないかと推測します。次の取り締まりターゲットは、友の会の当日発券紙チケット、そして貸切公演の紙チケット、でしょうか。そもそも劇団はこれをどうにかするつもりがあるのか、気になるところです。


チケット二次流通のデータをまとめた結論。
手数料の件も含めて、結局は金、が大多数ということでした。
行いのよい友の会会員としては、会員証での入場を積極的に活用し、劇団の転売ヤーあぶりだしに協力しようと思います。そして、転売チケットには手を出すまいと改めて思いました。

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