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明治座『ゲゲゲの鬼太郎』感想 [宝塚じゃない舞台など]

舞台『ゲゲゲの鬼太郎』を観てきました。o(^▽^)o
ゲゲゲの鬼太郎といえば、あのゲゲゲの鬼太郎です。もはや説明不要の国民的アニメ。

2022年8月7日現在、新型コロナウィルスにより公演中止になってしまいました。私は公演中止になる前に観に行くことができました。

主役の鬼太郎は荒牧慶彦(あらまきよしひこ)さん。舞台『刀剣乱舞』にて山姥切国広(やまんばきりくにひろ)を演じられていた方ですね。会場には荒牧女子を複数お見かけしました。(気合いが持ち物or服装に現れているので、ある程度推定可能。)
イケメンな鬼太郎さんでした。イケメンにもかかわらず、アニメの鬼太郎の雰囲気をしっかり踏襲していて、鬼太郎の最初のセリフ「はい、父さん。」という一声を聞いて、「むっちゃアニメに寄せてる~~~!!スゲーー!!」って思いました。物静かで父親のいうことをよく聞いて心やさしく、でもいざというときは強い意志で戦い、かつイケメンな鬼太郎さんでした。ねこ娘が惚れるのも仕方がないですね。

そのねこ娘を演じるのは、上坂すみれさんという方。声優さんだそうです。おみ足がセクシーでしっかり女子な猫娘さんでした。

ねずみ男は藤井隆さん。こちらもアニメのイメージを再現していて、むっちゃねずみ男でした。さすがは吉本新喜劇出身。

砂かけばばあは浅野ゆう子さん。品のよい佇まいとか丁寧な口調とかがお美しかったですね。ばばあというには恐れ多い、お姉さまな砂かけばばあ様でした。

子泣きじじいは矢部太郎さん。お調子者で大して役に立たない(そこがいい)子泣きじじいさんでした。ストーリー途中で鬼太郎の生い立ちを再現する場面があり、鬼太郎のご両親も登場したのですが、そこでは矢部さんが鬼太郎のお父さん役(目玉ではなく、五体満足な頃)をやっていました。そこのお父さんの演技が良かったですね。あ、もちろん鬼太郎のお母さんを演じる浅野さんもすごいよかったです。

村の青年タケルを演じるのは立花裕太さん。ミュージカル『刀剣乱舞』で豊前江(ぶぜんごう)を演じられた方だそうです。この方も、タケルとタケルのおじいさんとの二役を、キャップ帽一つでうまく演じ分けていて、なかなかの演技力でした。

そして、私のご贔屓の七海ひろきさんは、妖怪の天邪鬼(あまのじゃく)。オラオラ口調で口が悪く素直な良い言葉を言えない、まさしく天邪鬼な妖怪でした。口が悪いけれど中身は本当は村人達のことを想う心があり、鬼太郎の助力もあって何とか村人と和解しようとするも最後は・・・というお話です。中身がほわほわアザラシのかいちゃん(七海さん)が悪態つくのって、なんか新鮮でした。オラつくかいちゃんもよかったです。村人たちと天邪鬼が和解できるように、鬼太郎達が天邪鬼に愛嬌を教える場面がありましたが、「いや、天邪鬼の中の人、愛嬌どころかウィンク&投げキッスで愛を振りまくのが得意ですから~~~!」と心の中で突っ込んでました。

オラ付くビジュアル系天邪鬼は、かいちゃん初見の方にも印象を残したようで、幕間&終演後に「元宝塚の方なんだ~~」という会話がちらほら聞こえてきました。
ムフフっ♡そうなのよ~~♡かいちゃんのファンクラブのチラシ(※劇場内に置いてあった)も持ってって~~♡と内心思っていました。

妖怪といえば、一反木綿とぬりかべも出演していたのですが、一反木綿は旗(というか、のぼり)、ぬりかべはパネルになっていました。
一反木綿の登場シーン、鬼太郎に呼ばれて舞台袖から飛び出してくるとき、だれもキャッチせずにボテッと舞台の草木セットに落下してました。えっ・・?この演出が正解なの??・・・って思ったら、荒牧鬼太郎さんが何事もなかったように受け取りに行って、一反木綿を振り回していました。(なお、一反木綿の声は吹き替え。)あれは正解だったのか失敗だったのか、ナゾです。たとえ失敗だったとしても、何事もなかったように演技する荒牧さん、いいねっ。

荒牧さんは、ストーリ後半の天邪鬼に愛嬌を教える場面でも、ねこ娘がアドリブでかわいいポーズをした後「はいっ、鬼太郎もやって!!」と振られていましたね。笑わず鬼太郎キャラを崩さずにやっててほほえましかったです。

あ、目玉のおやじのことを書き忘れていました。目玉のおやじは人形をつかって表現(そりゃそうだ)。目玉のおやじがしゃべる声は、レジェンド声優、野沢雅子様(←当然様付け)。目玉のおやじが話す時は、鬼太郎が掌の上でフルフルさせて演出していました。あとは舞台袖から棒で動かしたりなどしていました。おやじかわいい。

ストーリー的には特に奇をてらったものや深い考察を求めるようなこともなく、アニメのイメージ通り「そうなるよね~~~」というお話でした。アニメと同じく妖怪の特徴を活かしてバトルシーンがあり、鬼太郎のリモコン下駄や髪の毛針、体内電気もありました。
また、鬼太郎の生い立ちの話が合間合間にあって、泣けました。二幕のところではおばちゃん号泣。鬼太郎いい子だわ~~おまけにハンサムさんだし。鬼太郎を優しくサポートする砂かけばばあの気持ちになってしまいました。

舞台『ゲゲゲの鬼太郎』、それなりによかったです。基本分かりやすいし、多様性を認め合って理解しあおう的な今どきのメッセージも含まれているし、ご家族連れにはぴったりだと思いました。私的には満足な公演でした。

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