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宝塚歌劇 宙組『白鷲の城』『異人たちのルネサンス』の感想 [宝塚感想 宙組]

今日は大晦日ですね。
今年も一年お疲れ様でした。
来年も皆様にとってよい年でありますように。

タカラジェンヌさんたちは今日もお仕事かしら・・・。
ブラック職場だから、ちゃんと休めているか心配です。


話は変わって、宝塚歌劇宙組公演『白鷲の城』『異人たちのルネサンス』の感想です。
とっくに終わってしまった公演の感想なんて読みたい方はあまりいないと思いますが、自分の備忘録としてブログに書き残しておこうと思います。
なお、観に行ったのは先週の日曜日でした。

今回の公演で一番思ったことは、真風涼帆さんのトップスターらしさを感じた、ということ。
真風涼帆さん、いいっすね。
こんなにいいとは思わなかった。今まで見てたはずなのに・・・。
前回の公演『天は赤い河のほとり』『シトラスの風』も観に行きましたが、真風さんのスターオーラをそれほど強く感じなかったような・・・。(←失礼。)
それよりも「星風まどかがトップ娘役なんです!」と劇団が推してきた印象がありました。
どこでそう思ったかを説明できなくて申し訳ないのですが・・・。
でも、なんとなくそういう印象を受けました。
しかし!!今回は、間違いなく真風さんがトップスターであることを再確認!!存在感ありありでした。
一体、どこでそう感じたのでしょうか??自分でも謎です。

和物のショー『白鷲の城』では、真風さんは意外にも和物がよくお似合いで、長身の和服姿の立ち振る舞いが美しかったですね。
また、丁寧な歌いっぷりが和物によく合っていたと思います。
ストーリーは、ちょっと中途半端というか、いまいち理解しきれない部分があった感じです。
中国で吉備真備と玉藻前が恋におちたということ?(あんまり恋に落ちた感じに見えなかった。)
玉藻前は、自分を封印した安倍泰成のことを、恨めしくも思いつつも恋い慕っていたということ??(ツンデレ??)
最後は二人で人間の寿命を得たということ?
ショーならセリフなしで伝わるような音楽&構成に、お芝居ならお芝居としてしっかりと伝える、という方が私はよかったかなと思いました。

でも、真風さんは美しかった。
「あんな男がいて、かつ強かったら、そりゃー妖狐の玉藻前も気になっちゃうでしょうよ。で、千年経ってからやっと自分の気持ちに気付いたのね~」
と、私なりの解釈をしています。

お芝居『異人たちのルネサンス』では、真風さんはまっすぐな好青年レオナルド。
初恋の人に恋焦がれ、まっすぐに思いを貫く。
宝塚の王道的なキャラですね。
芹香さん演じるロレンツィオは、権力にモノを言わせて欲しいものを手に入れるという、これまた王道的キャラ。わかりやすい。
他、愛月ひかるさん演じる、聖職者らしくない野心家のグイド司教とか、登場人物の性格設定が分かりやすい。
お芝居の方は、キャラと展開が分かりやすいので、お気楽に楽しむことができました。

しかし、一番よくわからなかったのは、ヒロインのカテリーナのこと。
カテリーナは、何を信条として生きているのかが分かりませんでした。
「悔い改めないと」的なことを劇中で言っていたと思うのですが、何を悔い改めるというのでしょう??
カテリーナが美しいということが罪?
男性を惹きつけてしまうことが罪だと思っている?
でも、悔い改める気持ちがありつつも、グイド司教の言うとおりに行動し、おとなしく愛人の立場に収まっている(ロレンツィオの支配という恐怖があるにせよ)って、う~~~ん・・・・。
常に受け身・・・。祈っていればいつか神様が何とかしてくれると思っている感じ・・・。
私は、受け身で男性の言いなりになっている女性より、限られた立場でも自分で何とかしようと行動する女性のが好きですね。
カテリーナの心情がいまいち理解できませんでした。
そしてなにより、劇中で「美しい」とか言っていても、星風まどかさんは「かわいい」という印象なので、「美しい」という表現に説得力が(私にとっては)なく・・・。
ロレンツィオが執着する程魅力的かどうか・・・。
ともかく、カテリーナという女性像に不満がありました。
なので、ラストに「女神(カテリーナのこと)を描いた」とか言ってモナリザが出てきても、微妙・・・。
モナリザの絵って、正直、暗くない?薄暗い部屋に飾ってたら幽霊かと思うよね。
私の感性では「美しい女神」とは思えないです。(実物のモナリザなんて観たことないけど。)
現代では名画だという先入観があるだけであって、その絵を「美しい」と思うかどうかは個人の好みだと思います。社会的価値と個人の好みは別。
ラストでモナリザの絵をみて「美しい」(「すばらしい」だったかしら?)というロレンツォを見て、「おいおい、お前、現代の価値観に毒されてるよ・・・」と心の中で突っ込んでいました。

・・・なんか、公演の悪口が多くなってしまった・・・。

でも、フィナーレはよかった!すごいよかった!!
まずはフィナーレ最初に登場する、留依蒔世さん、和希そらさん、瑠風輝さん、の歌うまトリオ。安定感抜群。
そらくん真ん中、いいっすね。
大人っぽい娘役方々が真風さんに絡むシーンの、真風さんの困り顔が素敵。
そして大階段から降りてくる男役方々がカッコいい!!
宝塚らしいデゥエットダンスもあったし、衣装は白で王子様とお姫様っぽかったし。
他ブログで「フィナーレがいい!」という感想があって期待していたのですが、期待通りでした。
このフィナーレだけでショーをやって欲しい・・・!!(無理だけど)
真風さんのトップスター感満載のフィナーレでした。


真風さん、いいっすね。
そんなことを再認識した公演でした。
宙組また観にいこうっと。

私のかいちゃん(七海ひろきさん)ロスを癒すのは宙組になりそうです。


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