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宝塚 雪組「誠の群像」の感想 [宝塚感想 雪組]

宝塚歌劇雪組全国ツアー公演「誠の群像」「SUPER VOYAGER!」を見てきました!!

司馬遼太郎さんの小説「燃えよ剣」「新選組血風録」が原作、かつトップスターの望海風斗さんが大好きな作品との情報だったので、期待大で観に行きました。

しかしながら、、、私には合わない作品だったなと・・・。

あくまでも、個人の好みの問題です。
一緒に行った友人は「よかった」とのことでした。
やはり、感想は人それぞれですね。


以下、感想をつぶやきます。(ネタバレあり。)



トップスター望海風斗さんの和服姿は良かった!かっこいい!!
鬼の副長・土方歳三の、全体的な感情の流れはよかったかなーー。

しかし、「女にほれたらしい」と呟くのは唐突。二回会っただけ、刀の話しただけだよね??
一体どこで&何要素で惚れたんだ?モテモテ土方くん??
その後も恋心を育む場面はなく、お小夜の近況報告くらいなのに、後半で再会したら「乱れましょう」ってあーた・・・。

土方の鬼と対比させるなら、お小夜との温かい場面を作るとかあるだろうに。
私が脚本家なら(←注:できもしない妄想)、俳句つながりで手紙をやり取りし、純愛をはぐくんで、最後の再開のシーンへつなげるかな。

お小夜もお小夜で、本物の長曾根虎徹を買うために身売りしたといっていたけど、
刀代300百両は、素人娘が躰で稼ぐのには1度や2度ではすまない金額ではないかと。
それでいてやさぐれずに、武家娘風&いいとこの奥様風でいられるって、不自然。
トップ娘役が乱れた遊女を演じるわけにはいかないので、清純派設定になっているのでしょうけど・・・。
お小夜の動きはすんなり受け入れられなかったです。

だったら、お金持ちじじいに見初められて結婚、またはどこかのお殿様の側室(藤沢周平作「蝉しぐれ」のお福のような感じ)などで300両を得たという設定の方がよかったのでは?と思います。
もしくは、本物は持参せずに25両(近藤さんの買い取り金額)を持って謝罪にいくとかでも話は成り立ったのではないかと。
(注:上記はいずれも、できもしない妄想脚本です。)

そして、なんだか切腹が多かった。
芹沢鴨といい(原作では闇討ち)、土方といい(原作では討ち死に)。
武士の死に方=切腹、という意図なのでしょうか。でもあんまりいい死に方じゃないなー。

鴨さんも、もう少し好印象を与えてもいいキャラだったのに。「結局、何ヤツ?」感がありました。
スゴツヨキャラなのに、もったいない。

そうそう、鴨さんの愛人を切った後の、沖田総司の「かわいそうだったな~」というセリフはよかったです!

原作通りのセリフです。
「人を斬りまくっといて、感想がそれ!?」という、優しいんだか残酷なんだかよくわからない沖田総司の人となりを感じて、よかったです。


新選組や幕末の志士って、先が見えずに悩みながらも、懸命に活動していたところが魅力的なんだと思います。
以前、博多座の雪組公演「星影の人」を見ましたが、同じ新選組の話なら、「星影の人」の方が、脚本的には好きです。


ショー「SUPER VOYAGER!」の感想については、時間があればですが、別途書きたいと思います。


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