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日生劇場 ミュージカル『フランケンシュタイン』感想 [宝塚じゃない舞台など]

2週間程前ですが、日生劇場劇場にて公演しているミュージカル『フランケンシュタイン』を観劇してきました。

目的は、元宝塚雪組トップスターの音月桂さんを見るため。
音月さんは、過去の宝塚歌劇映像で好きになった方なので、一度生で見てみたかったのです。


まずはストーリーの感想を。

暗い!宝塚と比べると暗い!!重い!!そして誰も幸せにならない!!!誰も救われない!!!!
まぁ、フランケンシュタインという題材である以上、ハッピーエンドになりようがないとは思っていましたが。
死者を生き返らせることができるのか、不老不死は可能なのか、生と死の境目はどこか・・・。
生物関係の研究をしていれば、どこかで突き当たる問題ではないかと思います。私は生物系ではないけれど。
そして、過去にそういう研究をした人がいたからこそ、現代の医学に繋がったものもあるはず。
ビクターの研究が全てのきっかけではあるけど、科学者としての探究心については、私には否定できない。科学の使い道が誤ってるだけで。その道を誤らないようにサポートする人が本来は必要だったはず。なのに、その役割をもつ友人アンリまでもが研究にはまっちゃってたしね。第一幕前半でビクターの心を救ってほしかったわ・・・。アンリいい奴なのに。
第二幕は怪物になったアンリがビクターに復讐するまでのストーリー。予想通りの結末。救いようがなくて悲しいね・・・。

しょーもない点ですが気になったこと。
ビクターは、脳に電気信号を与えれば死者が生き返る的な理論で研究していたのですが、ビクターが怪物になったアンリを殺す(あるいは殺そうとする)方法は、首を絞めたり銃で体を撃ったりする方法をとっていました。第一幕で脳が云々いうなら、狙うのは頭では??と心の中ではツッコミました。映画バイオハザードみたいにね。
・・あっ、ゾンビじゃないからいいのか?いや、死者の生き返りだから結局ゾンビとおなじ??ゾンビよりも知能はあるし、切断した首もつながったのだから、電気だけでなく死んだ細胞を活性化させる薬などを使ったのか??
・・などと想像したりしました。非現実的な話にそんなツッコミするのはナンセンスなんですけどね。いろいろ想像するのが趣味なもので。

このお芝居では、主要キャストが一人二役を演じていました。音月さんの場合は、ビクターの従姉妹(婚約者)のジュリアと、闘技場の下女のカトリーヌ。
ジュリアは、いかにも女子!な高い声で、カトリーヌは低めの声で歌っていました。声を使い分けてる!しかも、第二幕でカトリーヌが悲しみを歌う場面では、男性にも負けない迫力ボイス!!タカラヅカスカイステージでみた映像で時にいい歌声してるな~と思っていたのですが、生でもいい歌声でした。腹筋と横隔膜が強そう。

いやぁ~~、音月さんの歌声を生で聞いてみたくてチケット取ったんですよ!聞けてほんとによかった!!


ストーリーは暗いし、スミレコードも無視だし(←当たり前か)、見て疲れた公演でしたが、生音月さんの迫力歌声を聴けて満足でした。


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