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宝塚歌劇雪組『ハリウッド・ゴシップ』感想 [宝塚感想 雪組]

この度の台風19号により被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。

私の住む地域では大きな被害はなく、ほぼ通常通り。
一部商品が品薄なくらい。
そして、KAAT神奈川も通常営業。
被災された方々には申し訳ないな~~と思いつつも、貴重なチケットがあるからには、この幸運をみすみす手放すなどありえない!!
・・・ということで、休暇を取って雪組公演を観てきました。
なお、チケットは、一般前売りのスピード勝負にて手に入れました。

以下、少々ネタバレあります。

楽しい公演でしたね。
ストーリも基本シンプルで分かりやすくてよかったです。

彩風咲奈さん演じる、主人公のコンラッド。なかなかスターになれない、フツーな青年で、よかったです。
素朴な感じというか、素直な感じというか。咲ちゃんのイメージとあっているキャラだと思いました。
こういう、普通の人が主人公というストーリーもいいですね。ここのところキャラが立ちすぎている公演ばかりを見てた気がするので。
イケメンすぎず、キャラ立ちすぎず、普通。
いや、褒めてますから。本当に。
普通に、調子に乗ったり、へこんだり、優しさを見せたりとか、普通のキャラに、なんか、癒されます。
かわいい好青年。

うだつの上がらないエキストラで「もう夢を追いかけるのはやめよう」と思っていたところに、なんだかんだでチャンスがやってきて、主役の座を得て調子にのったものの、なんだかんだで最初の好青年に戻る。
そして、スターにはなれなかったものの希望はありつつのハッピーエンド。
かわいくて、最後はこちらもハッピーな気持ちになりました。
壮大なストーリーの壮大な展開もいいけど、普通の小さな幸せのハッピーエンドも素敵ですね。
咲ちゃん、かわいい。

あ、潤花ちゃんもかわいいです。
アメリカ美人がよく似合う。
潤花さん演じるエステラは、いつの間にコンラッドのことを好きになったんだい??
と、ツッコミはありますが、まぁ似た者同士の二人なので、自然とくっつくだろう、と何となく納得。

しかしながら、目で追いかけてしまうのは、結局、彩凪翔ちゃん。
だって、顔と立ち振る舞いが好き。
翔ちゃん演じるジェリーは、大女優アマンダを踏み台にしてのし上がった、ジゴロなスター役。
・・・翔ちゃんのジゴロ役なんて、腐女子ホイホイにしかならない・・・!!!!
ホイホイに落ちた私・・・。
のっけから、スクリーンの白黒映像に翔ちゃんのドアップが。
しかも、前半は俺様スター顔でわがままし放題。
映画の制作発表のあとにアマンダと対峙したときの、いやそうな悪い顔ときたらっ♡
おいしい。翔ちゃんでビジュアル満足、お腹いっぱい。
そして第二幕は心を病んでしまい、切ない。
大スターのプライドが邪魔をして、主人公の純粋な親切心からくる助け舟を不意にしてしまう。
翔ちゃ~~ん、元気になって~~~!!と思ったままストーリーはエンド。
でも、フィナーレでは3人仲良く登場していたので、翔ちゃんの笑顔で幕。
宝塚のフィナーレって、いいですよね。ストーリーのバットエンドのキャラでも、最後は笑顔が見れるって、救われます。

元大女優のアマンダも、よかったですね。存在感抜群。
良いと思ったのは、2幕後半で泣く場面。オペラグラスでよく見ると、マスカラが流れてパンダ目になっている!わざわざ舞台化粧でそのようにお化粧しているところが、芸が細かくて好き。
翔ちゃんみたいなジゴロ、思い通りにならないところがある意味かわいくて、そりゃ~未練があるよね。もう一度大女優として返り咲いて、こちらを振り向かせたくなるだろうね~~。
翔ちゃんジゴロをはべらかす財力がうらやましい。

特筆すべきは最後のフィナーレ!!
まさか、男役同士でデュエットダンスを踊り、翔ちゃんがリフトされるとは・・・!!
家に帰って NOW ON STAGE を観たら、そんなことを会話していましたね。
知らずにみてビックリ。
もう一度見たい・・・動きを再度確かめたい・・・!!無理だけど。
その後、咲ちゃんが娘役はべらかしダンスを踊った後、咲ちゃんと潤花さんとのデュエットダンス。
これがまたかわいくてかわいくて。
女子の方からちょっとづつ近づきつつも、キスは避けて、でもラブラブな感じ。
咲ちゃんも潤花さんも、表情から動きから、かわいい~~~!!!
振付した方天才です。
そしてそのかわいさを存分に表現して踊るお二人も素敵♡


私にはとても楽しい公演でした。
出来ればもう一度見たいけど、無理ですね。
スカイステージ放送を大人しく待ちたいと思います。


お絵かき_凪さまジェリー.jpg


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